RSウイルスの感染が拡大中
昨今、RSウイルスの感染患者が増加傾向にありあます。RSウイルスは2歳までにほぼ全員が感染し、その後、何度も感染する身近な病気で、年間の入院患者は約2万人にのぼります。症状は風邪とよく似ていて、鼻水などの軽いものから重い肺炎まで様々ですが、初めて感染する子どもは重症になりやすいため注意が必要です。
特に1歳までの子や、心臓・肺・神経・筋肉・免疫機能に問題のある子は、呼吸困難や細い気管支が腫れる細気管支炎、肺炎といった重い症状が出やすく、また合併症で中耳炎になることもあります。早産児など危険性の高い子には、予防に重症化を抑える薬を注射しますが、RSウイルスにはワクチンや特効薬がなく、基本的には対症療法になります。
※感染経路は、くしゃみやせき、ウイルスの付いた手指からで、潜伏期間は4~6日間。
RSウイルスは、一見すると単なる風邪と区別がつきません。そのため、大人がRSウイルスに感染した際は、気付かず赤ちゃんに接触して感染する事があります。
子どものいる家庭では、感染予防に次のことを行うと良いでしょう。
RSウィルスの感染予防
- マスクをする
- 手や指を石けんで洗う、アルコールなどで除菌する
- おもちゃやベビーグッズを、アルコールや塩素系の消毒剤で除菌する
- 人ごみの中や子ども同士の接触でも同様に、マスクの着用、手洗いを徹底する。
RSウイルスに感染した場合は
もしRSウィルスに感染した場合は、ウィルスを外に出すことが回復の近道です。鼻水はこまめに吸引し、熱は冷やしましょう。水分補給も重要です。初期症状は風邪と一緒なので、RSウィルスか判断に迷ったときは、重症になる前に病院で検査しましょう。